行き過ぎた完食指導に思うこと
皆さんは完食指導というものをうけたことがありますか?
今、学校給食の場で残さないで食べる指導がたびたびトラブルを起こしているようです。
学校給食で残さず食べるよう指導され、結果として拒食症から不登校になってしまうケースもあるみたいですね。
何事にも限度があるとは思いますが、自分の子供がそんな指導を受けて拒食症になってしまったらたまったものではありません。
食育の基本はまず「知る」こと
食べ物のありがたみを教えることはとても重要なことですよね。
今の時代も地域によってはそのような人がいること。
現在の日本は(残念ながら)輸入してまでも食べ残す国であること。
当たり前すぎてついつい忘れがちですが、上記のことをまず「知って」いれば、少なくとも食べ物を粗末にする人間には育たないと思います。 大切なことは、まず「知る」こと。
それらの情報を「知る」ことと、給食を残さずに食べることとは直接的には関係ないと思うんですが、それが実際の学校給食の場として教育的指導として行われているようです。
中には、口に食べ物を詰め込んで食べ終わるまで見張っているケースもあるというのですから、
給食ハラスメントという言葉が生まれるのも納得です。
大人になってからの好き嫌い、どう思いますか?
話は変わりますが、大人になってから一緒に食事するとき、嫌いなものをよけて残す人、どう思いますか?
個人的には「ええええ~、わざわざはじいてそれだけ残すの~?」と結構引いてしまいます。
私自身もレバーはめちゃくちゃ苦手ですが、誰かと食事するときは「苦手なんだよね~この匂いが」とか言いながら、一応自分の分はちゃんと食べます。
別に完食指導を受けたわけでもないですが、なんというかマナーというか、嫌いなものは断固として食べないという頑固な人と思われたくないというか、うまく言葉にできませんが、次誘ってもらうときに「こいつレバー嫌いだから焼き鳥やめとくか」的な気を遣わしたくないというか、そんな感じです。やっぱり食べ残しは「ださい」って思っちゃいますよね。 お腹いっぱいだからの食べ残しと、これ嫌いだからの食べ残しはお皿見れば一目瞭然なのでw
結婚式とかの食事で特定のものだけ残したり、ましてや結婚を控えた両家顔合わせの席なんかでこれ嫌いなんです、の食べ残ししてたら、やっぱり相手の親はちょっと引いてしまうんじゃないでしょうか。
それはただ単純にその食べ物が嫌い、という事実にではなく、「え?この場でもそういうことするの?」的な感じですね。
好き嫌いはないほうが良いに決まってる
なのでやっぱり好き嫌いをなくすように指導すること自体は、個人的には正しいことだと思います。 問題はその方法ですね。
口に無理やり詰め込んで、食べ終わるまで見張ってるなんて明らかに異常です。
もはやそれは指導ではなくて、何かの計ですね。
吐くまで食えの計です。
好き嫌いをなくすのに効果がありそうなのは、やっぱり最初気づかないくらい細かく刻んでごまかす作戦ですよね。
「あれこのハンバーグ、ピーマン入ってたの?全然気づかなかった。なんだ食べれるじゃん。」的なやつですね。
でもそこまで手が込んだことを行えるのって、親しかいませんよね。
我が子の苦手な食べ物を把握したうえで、それを気づかせないようなレシピを調べて実際調理して食べさせてあげる。これは学校給食には無理だと思います。
ということは好き嫌いをなくす教育の主体は家庭であるべきですね。
というか家庭でしかできない。
まとめ
何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」に尽きますね。
完食指導は教員の意向によって実施されることが多いそうです。
そんな先生に当たっても、自分の子供が被害を受けないようにするには家庭でしっかり好き嫌いをなくす取り組みを実施する必要がありそうですね。
我が子はまだ1歳ですが、好き嫌いなくすようにちゃんと食育していこうと思った一日でした。